この記事では、上記のような悩みに対し、
- HSPが職場に馴染めない3つの理由
- HSPが職場に馴染めない時の対処法
- 転職を繰り返して人間関係をリセットすることは悪くない!
についてお話します。
HSPさんで職場に馴染めず毎日辛い思いをしている人のための解決策をお伝えしていければと思います。
「職場に馴染めない」ということについて一旦冷静に考えてみる機会になると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
HSPが職場に馴染めない3つの理由とは
HSPさんは繊細であるがゆえ、色々なタイプの人が集まる職場という環境に馴染めない人が多いです。
HSPの特徴と合わせてその理由を挙げると以下のようなことが考えられます。
- 人の感情の影響をもろに受けるから
- 周りが気付かない些細なことに気付き、気を遣い過ぎるから
- 慎重であるためペースが遅く「仕事が遅い」と思われやすいから
これらの理由以外にも、様々な要因はありますが主にこの3点について詳しく解説していきます。
人の感情の影響をもろに受けるから
HSPさんの大きな特徴の一つに「刺激を受けやすい」という項目があります。
そのため、特に怒っている人や機嫌の悪い人の近くにいると、自分もその影響を受けてしまうことが多いのです。
そのうえ、HSPは「自己否定感が強い」という側面も持ち合わせているため、怒っている人に対して、「自分が何かしたのではないか」と何もしていないのに原因は自分にあると思い込む人もいます。
このように、職場で起こる良くない出来事を自分のせいにしてしまうことで、「私はこの職場に馴染めていない」という気持ちを強くさせてしまいます。
周りが気付かない些細なことに気付き、気を遣い過ぎるから
これもHSPの大きな特徴ですね。
HSPさんは人が気付かないようなことに気付きやすいため、相手のちょっとした仕草や声のトーンなどで、「あ、今は話しかけるのやめておこう」などと気を遣ってしまいます。
そうすることで、話しかけるタイミングを失って「分からないことを聞いてこないヤツだと思われたかも」とさらに自分を追い込んでしまうのです。
また、HSPは空気を読みすぎたり悪い予測を立ててしまいがちです。
- 上司が自分にだけ視線を合わせてくれないから嫌われているのかもしれない
- 周りに話を合わせてたけど作り笑顔がバレてたかもしれない
このように空気を読んで気を遣ったりして、本当かどうかも分からない悪い予測を立ててしまうので、周りに溶け込んでいないのではないかという不安や孤独感を感じてしまいます。
慎重であるためペースが遅く「仕事が遅い」と思われやすいから
HSPさんって何においても慎重なんですよね。
これはHSPの特徴の「処理の深さ」に当てはまります。
「こんなこと言ったら相手が嫌な気持ちになってしまうんじゃないか…」とか、
「絶対ミスはしたくないから何度も何度もチェックしてしまう」など。
それに加えて、分からないことがあったとき、先ほどお話したようにすぐに人に聞けなかったりすることが多いため、尚更仕事が遅いという評価を受けてしまう可能性が高いのです。
そして「マイナス評価を受けてしまったから私は職場のお荷物…」と考えてしまう傾向に。
HSPが職場に馴染めない時の対処法
では、職場に馴染めないHSPさんはどのように対処すればいいのでしょうか。
対処方法をおすすめ順でご紹介しますね。
- いっそのこと馴染まないで過ごす(これが一番いい)
- HSPさんが職場に馴染むのには時間がかかるものだと割り切る
- プライベートを充実させる
いっそのこと馴染まないで過ごす
これでいいならそれに越したことはないとの声が聞こえてきそうですが、馴染む努力をするより、馴染むのを諦めて過ごす方がよっぽど心の健康に良いです。
HSPさんの中には「前職ではうまく馴染めていたのに」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もしそうであるならなおのこと、今の職場が合わないだけです。
今までの職場全てで馴染めなかった方は、まだあなたに合った職場に出会えていないだけです。
全然問題ありません。
私が実際そうでしたが、合わない職場は何年経っても全く馴染めませんでした。
(それどころか日に日に馴染めないという思いは強くなっていく…)
私が実践していたことは、お昼休みみんなが仲良くランチに行く中、私はお弁当を持参し、社内で一人イヤホンをして動画を見たりして過ごしていました。
この職場では一生馴染めないと諦めていたので全然苦痛ではありませんでしたね。
HSPさんが職場に馴染むのには時間がかかると割り切る
一般的に人が新しい仕事に慣れるまでには半年ほどかかると言われています。
確かに半年くらいすれば業務内容や職場の雰囲気には慣れるかもしれませんよね。
ですが、「職場に馴染めた」と実感できるのはそこからさらに時間がかかるのではないかと考えます。
なぜなら、仕事を一通り覚えて慣れてきたかなと思えるようになってから、ようやく周りの人となんとなく打ち解けられるようになるからです。
HSPさんは、色々なことに気を遣ったり慎重であるため、仕事に慣れることすら時間がかかるのです。
ですので、職場に馴染めるまでに時間がかかるのは当然です。
もし、「馴染めないなぁ…」と悩んでいる期間がまだ今の仕事に就いて1年未満である場合は、気長にいきましょう。
3年以上経ってて馴染めないと悩んでいる場合は、これ以外の方法を実践するか、転職を考えてみるのも手です。
プライベートを充実させる
HSPの人は、深く考えてしまう特性から仕事での嫌なことや忘れたいことなどを何日も引きずってしまう人が多いです。
それゆえ、「職場に馴染めていない自分」について、休みの日も悩んでしまっていませんか?
私も自分で「くだらない悩みだなぁ」なんて思いながらもせっかくの休日に職場のことで悩んでいる日々を過ごしていました。
そんな時におすすめなのが、ベタですが「趣味に没頭する」ことや「お出かけする」などプライベートを充実させることです。
適度に運動を行えば、脳も体もリフレッシュしてストレス解消につながりますよ。
- 読書
- 散歩
- ショッピング
など簡単なものでも良いのです。
転職を繰り返して人間関係をリセットすることは悪くない!
それでもどうしても、職場環境が合わずに転職を繰り返してしまうという人も少なくないかと思います。
そのたびに、
- また転職してしまった
- 自分はどこに行ってもダメなんじゃないか
- 自分に合う職場なんてあるのだろうか
と悩み、自分を追い詰めてしまっていませんか?
実は、HSPの人は人間関係をリセットすることが多いんです。
これは職場だけでなく、友人関係やSNSでの関係なども当てはまります。
職場の人間関係をリセット(退職)することで、その会社で感じていたストレスから解放されますし、もう2度と会わなくて済むと思うととても気持ちが楽になりますよね。
HSPは、人間関係で疲弊しやすいため、合わない職場に長くいることほど、ストレスに感じるものはありません。
心の健康を優先することが一番大切です。
HSPに多い「人間関係リセット症候群」について詳しく知りたい方はこちら↓↓
まとめ 職場に馴染めななくてもいい
HSPさんが職場に馴染めない理由は3つありましたね。
- 人の感情の影響をもろに受けるから
- 周りが気付かない些細なことに気付き、気を遣い過ぎるから
- 慎重であるためペースが遅く「仕事が遅い」と思われやすいから
そして、職場に馴染めない時の対処法はこちらです。
- いっそのこと馴染まないで過ごす
- HSPさんが職場に馴染むのには時間がかかるものだと割り切る
- プライベートを充実させる
「職場に馴染めないこと」と「転職すること」は悪いことではありません。
また、HSP特有の
- 些細なことによく気付く
- 気遣いができる
- 慎重である
という点は、意外にも職場の人にポジティブに見られている可能性も高いのです。
(言ってくれないだけで実は評価されていたなんてこともありますよ)
「職場に馴染めない自分でも良いんだ」と思えたら、明日から良い方向に変わっていくのではないでしょうか。
最後までお読みいただきましてありがとうございました^^