副業

HSPがネットワークビジネスなどマルチ商法に勧誘されやすい5つの理由

今回の記事は、個人的な考えや思いが強めの内容です。

HSPはネットワークビジネス・マルチ商法に引っかかりやすいと思っています。

そして残念なことに、HSPの特性を利用したマルチ商法の勧誘も多く存在している気がします。

今回この題材で記事を書こうと思ったきっかけは2つ。

  1. 強度のHSPである私自身がマルチ商法に勧誘された経験が多い
  2. なぜHSPがネットワークビジネスやマルチ商法に狙われるのか考えてみたくなった

Twitterをやっていると、「ネットワークビジネスやってるHSP多いな」と思うんですよね。

 

この記事は下記のような内容になっています。

  • HSPがネットワークビジネスやマルチ商法に勧誘される5つの理由
  • HSPはネットワークビジネスやマルチ商法で稼ぐことは難しい
  • 私がこれまで勧誘されたマルチ商法の体験談。断る方法についても

 

管理人
管理人
私はこれまで対面でマルチ商法に3回勧誘されたことがあります。
ネットワークビジネスには引っかかったことはありませんが、ほぼほぼ内容は対面のものと同じです。

HSPがネットワークビジネスやマルチ商法に勧誘される5つの理由

そもそもネットワークビジネスとかマルチ商法って何?
違いはあるの?

まず最初に、ネットワークビジネス・マルチ商法について簡単にご説明します。

ネットワークビジネスとは一言で説明すると、
「会員が新しい会員を勧誘することで利益を得るビジネス」です。
自分が勧誘した人がまた別の人を勧誘すると、自分もさらに利益を得ることができ、連鎖的に収入を増やしていくことができるものです。

 

ネットワークビジネスは別名、「マルチ・レベルマーケティング(MLM)」とも言い、要するにマルチ商法です。

ちなみに、似たようなものに「マルチまがい商法(ねずみ講)」というものもあり、これは違法になりますが、「マルチ商法」は合法なのです。

ですので、ネットワークビジネスは違法ではありませんが、仕組み自体がねずみ講に非常に似ているため、世間からネガティブなイメージを持たれていることは事実です。

 

では、本題に入りますが、なぜHSPはネットワークビジネス・マルチ商法に勧誘されやすいのでしょうか。

私になりに考えてみた理由を挙げてみます。

  1. ネットだけで簡単に稼げるというワードに誘惑されやすい
  2. 病んでいると思考力が低下する
  3. 洗脳されやすい
  4. 断るのが苦手
  5. 現状を変えたいと思っている

それでは一つづつじっくり考えていきます。

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ネットだけで簡単に稼げるというワードに誘惑されやすい

HSPさんの多くが「社会に馴染めない」「会社勤めが辛い」と思っています。

それでも生きていくために仕事をし、会社に行き、毎日疲弊して帰ってきては、「どうして自分はこんなに人とうまく関わることができないのだろう」と悩んでいたりしますよね。

HSPさんの中には、外に出てうまく働いている人もたくさんいらっしゃいますが、疲れているときや弱っているときに「スマホひとつでザクザク稼げる!誰でも簡単にできる副業!」というキャッチコピーを目にすると、つい「本当かな…?」と疑いながらもクリックしてしまうのではないでしょうか。

一日一日をやっとの思いで乗り切っているHSPにとっては、会社に行かずも家にいながらスマホだけで稼げたらどんなに良いだろうと思ってしまうのも無理ないです。

私も会社勤めが性に合わないタイプなので、そういったキャッチコピーを見ると開いてしまったりしますよ。

年々どんどん勧誘のための新しい方法や言い回しなどがアップデートされているため、この手のビジネスに乗っかってしまう人は減りません。

減るどころか、コロナによって失業した人が増えているため、もしかしたらネットワークビジネスは例年よりも儲かっている可能性すらありますね。

 

病んでいると思考力が低下する

HSPは、その繊細過ぎる気質からメンタルヘルス不調を抱えてしまうケースも少なくありません。

精神を病んでいるときって思考力や判断力が低下します。

普段なら冷静に考えられるようなことでも、こういう時は適切な判断ができなかったりするんですよね。

「ネットワークビジネスなんて怪しいし稼げるか分からないし絶対に手を出さない」と思っていても、思考力が落ちているときは「会社行かなくても稼げるなら始めてみようかな」という気持ちになってしまうものです。

 

洗脳されやすい

HSPの特性である「共感力」や「同調性」の強さから、ネットワークビジネスの罠にはまりやすいと考えられます。

ネットワークビジネスの利用者の口コミなどを読むと(サクラが多いのですが)、自分と同じ境遇の人の声などが書かれており、「自分にもできるかもしれない」という気持ちにさせられます。
(HSP本人が、「HSPでもできますよ」と言っている場合もある)

また、最近では販売されているネットワークビジネスの親玉と(先生とか師匠などと呼ばれてる)直接カフェなどで会って話ができたり、電話やラインのやり取りができたりなど、自分にとても近い存在に感じるようにできています。

ただ、HSPには警戒心がとても強く人を信用できない人も多くいますので、このような経験をしてしまうと、ハマるか更に人嫌いになるかのどちらかかなと思います。

 

断るのが苦手

ネットワークビジネスをやっている人は、商材を買ってもらってそれを売ってもらうことが目的ですので、最初は不自然なくらい優しく接してくるんですよね。

しかも最初は「無料」だったりします。

HSPは断るのが苦手なので、「無料だったらとりあえずやってみるか。断れないし」という心境になってしまいます。

HSPさんは人から嫌われることを極度に恐れています。
「嫌われるかも」と思うと自己主張ができなくなってしまい、結果乗り気でないことも断れないなんてことになります。

 

現状を変えたいと思っている

HSPさんって自分を変えたいと思っている人がたくさんいるんですよね。

特に今はネット上で発信する場が増えましたので、HSPでも自分の居場所を見つけたり、輝いている人などが目に入りやすくなったかと思います。

しかも「変わりたいなら行動あるのみ」という言葉がSNSなどでは日々飛び交っています。

そうすると、「私も行動して人生を変えないと」と気持ちが焦り、簡単に始められて初期投資もかからないというネットワークビジネスに引っかかってしまうのです。

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HSPはネットワークビジネスやマルチ商法で稼ぐことは難しい

HSPなら、自分も誰かを勧誘しなければならないということが、どれだけ大変で疲れることなのかよく分かるかと思います。

ただ、今のネットワークビジネスはSNSで簡単に勧誘できたりしますので、対面での勧誘よりハードルは格段に低く、やりやすいという側面もあったりします。

それでも、ネットワークビジネスで稼げるのは極々一部の人間だけだと思っています。

なぜなら、HSPはネットワークビジネスに引っかかりやすい人もいる反面、ネットワークビジネスを毛嫌いしている人も多いからです。

HSPさんのSNSアカウントに「ビジネス系お断り」「DMお断り」と書いている人を見たことありませんか?

きっと、DMでネットワークビジネスの勧誘を何度も受けたことがあるんだと思います。

また、仮に勧誘しまくったとしても自分に収益が発生するまではかなり時間がかかります。

 

正直、ネットワークビジネスで稼げるようになる人というのは、営業が得意だったり、人から嫌われることに何も感じないような人です。(HSPからしたら信じられませんが本当に何も思わない人っています。)

ネットワークビジネスは世間からネガティブなイメージを持たれていますし、もしリアルの交流関係にまで広げてしまった場合、人間関係が壊れる可能性が非常に高いです。

このような理由から、HSPはネットワークビジネスでは稼げないと思っています。
稼げている人がいるとすれば、それはきっとその人自身が親玉なのではないでしょうか…。

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私がこれまで勧誘されたマルチ商法の体験談。断る方法についても

今まで対面で勧誘された私の経験談をお話します。
毎回手法が同じすぎて3回目の時は、頭の中で「この次これ出してくるだろ」と予測できるまでになりました。

 

マルチ勧誘体験1(19歳の時)

初めて勧誘されたのは19歳の時でした。

この時だいぶ精神を病んでおり、毎日孤独で自分に友達なんか1人もいないと思っていた時期です。

そんな時、高校時代の先輩から突然メールが来て「久しぶりに会いたいな。ご飯でも行かない?」とお誘いがあったのです。

私はすっごく嬉しくて、喜んで行きました。

しかし実際会うとスーツを着た知らない男性も一緒にいて、「これはやっちまったかもしれん」と焦ったのを覚えています。

ファミレスでご飯を食べながら怪しいビジネスの話が始まりました。

その男性はこう言いました。
「毎月何もしなくても○○さんの口座に100万円が振り込まれるんだよ!嬉しくない?!」

私はこう答えました。
「嬉しくないです」

そしたら帰っていきました。

その男性は前歯が欠けており虫歯だらけだったのですが、毎月そんなにお金が振り込まれるなら歯をキレイにすればいいのにと19歳の小娘ながらに思った記憶があります。

 

マルチ勧誘体験2(23歳の時)

これは「The・勧誘された」というわけではありませんが、かの有名な○ムウェイ社です。

当時、友達が市の吹奏楽団に所属していてそこで仲良くなったという50代くらいの女性のお話です。

その女性がお料理教室をしているとのことで、友達から一緒に行かないかと誘われ、料理教室に興味があった私はこれまた喜んで行きました。

そしたら、一応ちゃんと料理について教えてはもらったのですが、事あるごとに○ムウェイの商品を勧められ、なんかよく分かりませんが鍋を使った実験も始まりました。

買うと全部で何十万もするそうです。

その内、浄水器をゴリ押しされ、なんかやばい気がしてきたので一切連絡を取らなくなりました。(友達とは今も連絡とってます。当時のことはお互い触れていません。)

今思い出しましたが、そういえば夢リストやらを100個ほど書いた記憶もあります…。

 

マルチ勧誘体験3(24歳の時)

一番ショックだったのがこの時の体験です。

当時、なんでも一人で出来るようになった私は、東京の青山にあるブルーノート東京という超オシャレなジャズハウスに一人で行きました。
(当時歌を習っていて、私の歌の先生の先生が出演していたため)

自分場違いだなと思いながらも、一人でカクテルか何かを注文して座っていたところ、同じテーブルに同い年くらいの女の子が「ここいいですか」と座ってきました。

漫画NANAの奈々とナナの出会いみたいじゃないですか。

友達が少ない私は嬉しくて、そのまま仲良くなりました。(私はHSS型なので初対面の人はわりと得意)

そしてラインを交換して、何度かやり取りをしていたある日「また会って話がしたいな^^」と言われ、またまた喜んで行きました。

でました。また○ムウェイでした。

運命的な出会いで、しかも同い年で、趣味も同じで仲良くなれそうって思っていた私の心は打ち砕かれましたね。

しかも「○○ちゃんだからこの話をしている」「出会うべくして出会った」「幸せになってほしいから」など、いかにもなフレーズで誘われ、最終的には「近くに本社があるから見学していかない?」と…。

怖すぎました。
本社に足を踏み入れたら契約するまで一生出られないと思った私は何とか振り切りましたが、それ以降彼女と連絡することはなくラインはブロックしました。

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マルチ商法を断る方法

HSPの人は断れない人が多いと先ほどお話しましたが、ネットワークビジネスやマルチ商法に興味がない人は、

  • ハッキリ断る
  • なんとかその場はやり過ごしてその後は距離を置く or 二度と連絡しない

のどちらかしかないと思っています。

私の場合、意図せず体験談1の時に「ハッキリ断る」に近いことができましたが、基本断れない性格です。

そして、悲しいことに全てのケースで勧誘してきた人との関係は壊れました。

ハッキリ「興味ない」と断っても、うまく説得されて言いくるめられることもあるかと思いますが、そのような場合はとにかくどうにかして帰ってください。

そして、距離を置くか遮断するかが良いかと思います。

 

まとめ

HSPがネットワークビジネスなどのマルチ商法に引っかかりやすい理由はこちらです。

  • ネットだけで簡単に稼げるというワードに誘惑されやすい
  • 病んでいると思考力が低下する
  • 洗脳されやすい
  • 断るのが苦手
  • 現状を変えたいと思っている

 

一応誤解なきよう、もう一度お伝えしますと、ネットワークビジネス・マルチ商法は違法ではありません。

ちゃんとマルチ商法でビジネスを成り立たせている会社が日本には1000社近くあるようです。

ですが、HSPがネットワークビジネスに挑戦しても、稼ぐことは非常に難しいためおすすめできません。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。