気が付くといつも誰かと自分を比べて、勝手に落ち込んでいる人いますよね。
珍しく褒めてもらったのに「いや、自分は○○さんに比べたらまだまだ全然ダメだ。」と相手の好意をも踏みにじってしまいかねない”比較癖”のある人。
あるいは、SNSなどで知らない人と自分を比較して落ち込んだり…。
かれこれ、何十年もずっとこんな調子で生きてきましたが、ここらで比較癖から抜け出そうとこの記事を書くことにしました。
- 人と比べる癖をやめる方法が知りたい
- 無意識に人と比べてしまい落ち込んでいる人
- 周りから「人と比べない方が良いよ」と指摘を受けたことがある人
人と比べれば比べるほど不幸になっていく?比較する人の心理的特徴
自分と他人を比較する時間が長ければ長いほど不幸になっていくということは、研究でも明らかになっているほどです。
人と比べることで前向きに捉えられる人もいるかもしれませんが稀なタイプです。
ほとんどの人が人と比べることでネガティブな気持ちになります。
他人と比べてしまう人の心理とは一体どのようなものなのでしょうか?
まず最初に言っておきたいこととして、「人は自分が幸せかどうか他人と比較したがるもの」だということです。
確かにその通りかもしれません。
なぜなら、「自分が幸せかどうか」は「誰かと自分を比べて自分の方が幸せか」と確認するのが一番手っ取り早い方法だからです。
ですので、他人と比較してしまうのは仕方がないことなのです。
しかし、中でも特に次のようなタイプは比較癖が強いタイプだと考えられます。
- 自分に自信がない
- プライドが高い
- 勝ち負けにこだわりが強い
- 他人を認めることが出来ない
自分に自信がない
自分に自信がない人は、人と比べて安心感を得ようとします。
自己肯定感が低く、劣等感を抱いているため、いつも周りの目を気にしています。
「自分は自分、人は人」といった考え方がなかなかできないため、周りの人を基準にして比較する癖がついているのです。
また、褒められても「自分よりもすごい人はたくさんいる」と思ってしまい、素直に喜べないのも自信がない人の特徴です。
プライドが高い
プライドが高い人というのは、人を見下して優越感を感じるために人と比べます。
人と比べて自分の方が勝っている・優れていることを実感しないと落ち着かないのはこのタイプですね。
常に自分の方が上だと思っていたいので、他人の欠点ばかりに目を向け、自分の弱さは認めません。
勝ち負けのこだわりが強い
勝ち負けを基準に生きている人も、比較癖が強いタイプです。
- 収入の格差
- 所有物の価値
- 容姿
- 結婚相手
などなど、あらゆることを人と比べて「自分はあの人よりも勝っている」と思っていたいのです。
自分の方が人より勝っていると思うことで安心感を得るので、プライドが高い人と似ています。
他人を認めることが出来ない
人の良いところや成果を認めることができず、いつも嫉妬心を抱いているタイプです。
人の悪いところばかりを探し、否定ばかりしているので、人を見下すタイプに似ています。
粗探しばかりしている人、あなたの周りにもいませんか?
以上、大きく分けて4つの比較癖の強いタイプをご紹介しましたが、実際は「自信がない」か「人を見下している」かのどちらかですね。
人と比べる人と比べない人は何が違う?
「いつも人と比べて落ち込んでしまう」人というのは、何も好き好んで「よしっ!人と比べて自分を卑下しよう!」と思っているわけではないですよね。
そうなんです。
ほとんどの場合、”無意識に” 人と比べてしまうのが「比較癖のある人」なんです。
しかし、世の中には「他人なんて関係ない!」と思って生きている人もいます。
一体両者の違いは何なのでしょうか?
それは、先ほど挙げた「比較癖のある人」の逆ができる人です。
- 自分に自信がある
- 自分の弱点を認めている
- 他人を認めることができる
自分に自信がある
自己肯定感が高い人は、自信があり自分をしっかり持っていますので、人と比べることをしません。
- ネガティブな感情を抱いても「それも自分」と受け入れる
- 失敗しても反省しすぎない
- ネガティブな言葉は意識して発しない
- 自分のやりたいことをする
自分の弱点を認めている
これも結局のところ、自分に自信がある人の特徴と共通しているのですが、人と比べない人は自分の弱さを良く知っています。
そしてそれを受け入れて生きています。
プライドが高い人は、つい自分の弱点を隠して目をそらしてしまいがちですが、自分の弱点を認められる人は、「これも私」と受け入れているので自信に満ち溢れています。
他人を認めることができる
自分の弱点を認められる人は、同様に他人のことも認めることができます。
相手の弱点に限らず、相手の良いところも含め、自分とは違う人間だということを全て認めているため、比べて卑下するのではなく「自分と違う良いところ」として自分に取り入れることができます。
人と比べる癖をやめる5つの方法を解説!
ここまで読んでくださった方は、比較癖をやめるには比較癖がない人と同じ行動をすればいいんだと思ったかもしれませんが、
- 自分に自信を持つ!
- 他人を認める!
では、あまりに抽象的すぎて参考になりませんよね。
そこで、今から人と比べる癖をやめる方法を5つ具体的にご紹介します。
今日あった良いことを紙に書き出す
「え?なんの意味があるの?」
と思ったかもしれませんが、これは自分に自信を持つ=自己肯定感を高めるための方法です。
人と比べてしまう人は「自分にないもの」に目を向けてしまうので、「今ある幸せ」に目を向けることが大切です。
× お金がなくて友達と趣味のライブに行けなかった
○ 浪費せずに済んだ上に空いた時間で収入を上げるための勉強ができた
× 仕事でミスをして怒られてしまった
○ ミスをして怒られたが、上司に具体的な改善策を教えてもらうことができた
無理やりでも良いので、今日あった良いことをたくさん紙に書き出してみましょう。
コツとしては「悪い出来事」をポジティブに捉えることです。
人と比べて自分は劣っている・幸せじゃないと思っている人は、自分に起きている幸せを見過ごしている人が多いので、1日の終わりに冷静に振り返ってみましょう。
比べる対象を他人ではなく過去の自分にする
今回書いている「比較癖」とは「他人と比較してしまう人」のことです。
比べる対象が「自分」であれば、それはむしろプラスに働くことすらあり得ます。
他人というのは、待ってくれません。
そもそもスタートが違うのだから、いつまでたっても追いつけないことだってあります。
しかし、「過去の自分」だったらどうでしょうか。
1年前の自分と比べたら成長していると思える人はたくさんいるのではないでしょうか。
もし「過去の自分の方ができていた。退化した。」と落ち込んでいるのであれば、今日をスタート地点と決めれば良いのです。
そうすれば「昨日より1つできることが増えた」と成長を実感できます。
成長なんて本当に小さなもので良いんですよ。
例えば「3日連続で7時に起きれた!」でも成長です。
仮に「今日は早起きできなかった…」という日があったとしても、「先週の1週間と比べたらトータルで早起きした日数は同じだから良しとしよう!」とかでも良いのです。
目標を立てる
特に仕事で人と比べて悩んでしまう人におすすめなのが「目標を立てる」ことです。
目標をしっかり立てて把握しておけば、例え周りが自分より早く結果を出したとしても、自分の軸は自分の目標なので、ブレる必要がありません。
とは言っても、人間やはり比べてしまうものです。
特に職場となれば、ライバル視している仲間もいることでしょう。
なので、こういう時こそ嫉妬するのではなく、相手を認めて「自分とは違う人間」だということを受け入れる必要があります。
成長スピードは人それぞれです。
結果を出すのが早い人もいれば、遅咲きの人もいます。
自分の目標を軸にして、自分のペースを守れば自然と人と比べることも減っていきますよ。
人を褒める
プライドが高い人や、他人を認められない人にとって「人を褒める」ことは苦痛かもしれません。
しかし、自分の発した言葉はそっくりそのまま自分に返ってくるものです。
他人を褒めると不思議と自分も褒められることが増えたという経験がある人は多いのではないでしょうか?
逆もまた然り、悪口ばかり言っている人は同じように自分も悪口を言われていたりするものです。
人を褒めることができる人は、明るいオーラが漂っていますよね。
最初は難しくても、身近な人を褒めてみてください。
良い連鎖が起き、自分も褒められることが増えると、他人との比較癖も落ち着いてきますよ。
褒められたら謙遜せずに「ありがとう」と返してくださいね♪
SNSは見ない
仕事・家庭・プライベート、ただでさえ忙しい現代人は、少しの隙間時間を使ってでもSNSで情報収集をしますよね。
SNSは比較癖のある人には本当に毒物です。
と、ちょっと大袈裟に言いましたが、SNSを見れば見るほど幸福度は下がっていくというデータが出ています。
なので、比較癖が強くいつも落ち込み気味な人は、SNSは見ないのが一番です。
SNSは他人と自分の投稿を比較したり、フォロワー数やいいねの数など比較できるものがゴロゴロ転がっています。
どうしてもSNSをやめられない人は下記の記事も参考にしてみてくださいね。
まとめ 人は比べてしまうもの。しかし自分を受け入れれば変われる
この記事では、下記についてお話しました。
- 人と比べる人の心理的特徴
- 人と比べる人と比べない人の違い
- 比較癖をやめる5つの方法
人と比べてしまう人は、「自信がない」あるいは「人を見下している」タイプに分けることができましたね。
自分に自信があり、自分の欠点や弱点を受け入れている人は、人と比べる必要がないので幸せを感じやすいということも分かりました。
比較癖をやめるための方法を試して、少しずつでも私と一緒に変わっていきましょう!
すぐにはなおせなくて当然です。
「自分は自分だ」と胸を張って生きられるようになりたいですね。